专利摘要:
微粒子の耐火材料およびバインダーから構成される、鋳造目的の鋳型、特に、マスク鋳型、砂質土コア、およびそれらの部材の製造方法が記載される。少なくとも1つの有機ケイ素成分を含む組成物が使用前に適用される部材を有する装置が、いずれの場合にも使用される。さらに、鋳造目的の鋳型を製造するための組成物の使用、および対応する装置が記載される。装置は有機ケイ素の層またはコーティングが施されている少なくとも1つの部材を有することを特徴とする。
公开号:JP2011506148A
申请号:JP2010538487
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-03
发明作者:クリスチャン ゲッベルト;グンター シャッフェル;ラルフ ノンニンガー;ミハエル ハーニッシュ;クリスチャン プリーベ;フォルカー ホフマン;フランク マイアー;マークヌス ユント;ヘニング レーゼ
申请人:アシュラント ズュートヘミー ケルンフェシュト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング;
IPC主号:B29C33-60
专利说明:

[0001] 本発明は、鋳造目的の鋳型の製造方法に関し、特に、マスク鋳型、砂質土コアおよびその部材、およびこの方法における使用に好適な組成物および装置に関する。]
背景技術

[0002] 鋳造技術において、特に、微粒子の耐火材料およびバインダーから製造し得る、耐熱性鋳型が求められている。]
[0003] 鋳造目的で使用される鋳型は、しばしばクローニング法(発明者ヨハネス・クローニング(Johannes Croning)に由来)によって製造し得る、マスク鋳型である。一般に、マスク鋳型は二つの部分から構成され、それらを共に設置する場合、モデルの輪郭に対応する鋳型材料シェルを形成する。マスク鋳型およびその部材は、好ましくは、加熱モデリング装置を使用して、砂と合成樹脂との混合物から製造する。混合物は、中空のモデルに導入されるが、そのモデルの内部空洞は、製造される鋳型または製造される鋳型部材の全表面の輪郭を決定する。成型時の熱の作用の結果、合成樹脂バインダーが硬化して、好ましくは厚さが薄い、自立するマスク様鋳型を形成するが、この鋳型は、鋳造される製品の外側輪郭を画定する。続く鋳造工程において、この鋳型は、例えば粒状物質で裏込めされ得る。]
[0004] 鋳造製品の内部に空洞を作るため、鋳型内に配置し得、外形が鋳造される製品の内側輪郭に対応するコアが必要である。従って、コアは、鋳型の構成要素であり得る。鋳造後、コアは鋳造製品から再び除かれ(溶出され)得る。]
[0005] マスク鋳型の様に、コアは通常、微粒子の耐熱材料およびバインダーより製造される。例えば、コアシューティング過程において、バインダーと混合した砂(中子砂として知られている)は、規定圧力下および規定温度でコアボックス(一般に、使用の間、製造されるコアの形状を有する鋳型空洞として知られる、少なくとも一つの内側空洞を包み込む、鋳型または鋳型部分の二つの部材から成る装置)中に導入し得る。バインダーの硬化後、完成したコア(組成に基づいて、通常、砂質土コアと呼ばれる)は、コアボックスから除去され、意図された目的に使用し得る。]
[0006] 鋳造金属製品の製造において、液体金属と鋳型との化学反応は起きてはならないので、マスク鋳型とコアは通常、非常に高品質の材料、例えば、純粋なケイ砂から作らなければならない。材料の粒子の大きさは、好ましくは、鋳造製品の表面があまり粗くならないように選択される。]
[0007] 一般に、バインダーとしては、液体フェノール系、フランおよびアミノ樹脂(またはそれらの組み合わせ)等の有機バインダーが使用される。ステアリン酸アンモニウム等の硬化剤の添加により、好適な微粒子の耐火材料との混合物は、非常に短時間に200℃〜270℃の範囲の温度で硬化し得る。しかし、最近では、無機バインダーの使用範囲が拡大している。このタイプの可能なバインダーは、特に、水ガラス、硫酸マグネシウム、リン酸ナトリウム、粘土、モンモリロナイト、海緑石、カオリン、エアロゲル、セメントまたは石こうプラスターである。加えて、層状鉱物、特に層状ケイ酸塩もまた、無機バインダーとして好適である。]
[0008] しかし、有機バインダーを使用する場合、および、無機バインダーを使用する場合の両者で、問題が頻発する。従って、微粒子の耐火材料とバインダーとの混合物の、上記内部空洞壁への付着がしばしば起きる。やがて、より厚い固化材料が形成され、鋳型に誤差を生むが、これは後に、出来上がった鋳造製品に反映されてしまう。]
[0009] このような接着材料または固化材料は「クイックパッド(Quickpad)」によって回避し得ることが知られている。クイックパッドは、例えばテフロン層を基礎とし得る、抗接着ステッカーである。これは、内部空洞内に手作業で貼り、効果が減弱した場合は再度除去して取り替えなければならず、出費が比較的多くなる。加えて、内部空洞の輪郭が非常に複雑な領域では使用が不可能な場合もあるため、このようなクイックパッドは、限られた場合に使用できるのみである。さらに、クイックパッドは、熱安定性が限られており、従って、熱硬化工程に使用するのは不適切である。]
[0010] クイックパッド(Quickpad)の代替として、使い捨ての離型剤、特にワックスベースのものを使用し得ることが知られている。このような離型剤は、内部空洞壁上に液体フィルムを形成する。しかし、微粒子の耐火材料とバインダーとの混合物は、中空モデルおよび中子鋳型に入った時にしばしば高圧下であり、ゆえに離型剤が機械的に洗い落とされるため、離型剤は臨界領域において、しばしば効果が現れない。]
発明が解決しようとする課題

[0011] 本発明の目的は、鋳造目的の鋳型、特にマスク鋳型およびコアを製造するための改良された工業用溶液であって、上記の問題を起こさないものを提供することである。]
課題を解決するための手段

[0012] この目的は、請求項1の特徴を有する、鋳造目的の鋳型の製造方法、請求項8の特徴を有する使用、および請求項24の特徴を有する装置によって達成される。本発明の方法の好ましい態様は、従属項2〜7に規定される。本発明にかかる使用および本発明の装置の好ましい態様は、従属項9〜23および25〜28に含まれ得る。いくつかの好ましい特長は、本発明の上記の課題の一つの記載においてのみ、以下で詳細に説明され得る。しかし、対応する説明は、やはり本発明の全ての課題に適用することを意図するものである。ここで、全請求項の表現は、参照することにより本明細書に援用される。]
[0013] 本発明の方法は、鋳造目的の鋳型の製造、特に好ましくは、マスク鋳型、コア(特に砂質土コア)およびそれらの部材の製造に役立つ。従って、本発明の方法は、鋳造される製品の外側輪郭を画定する鋳型および空洞(コア)の創出に使用し得る鋳型の、両者の製造を可能にする。]
[0014] 本方法において、微粒子の耐火材料およびバインダーを含む組成物は、中空のモデルに導入され、特に吹き入れられる。導入後、一般に、バインダーは直ちに硬化され、製造された鋳型を取り出し得る。中空のモデルの内部空洞またはその形状は、製造される鋳型または製造されるコアの全表面の輪郭を決定する。鋳型はそれ自体、鋳型の除去を可能にするための、互いに分離し得る少なくとも2つの部材からなる。砂質土コアの製造のため、当業者に適宜知られている通り、慣用の鋳型箱枠または慣用の鋳型枠を使用することが好ましい。]
[0015] 本発明の鋳造目的の鋳型の製造方法は、特に、少なくとも一つの有機ケイ素成分および好ましくは少なくとも一つの溶媒を含有する組成物を、使用前に、分離可能部材の少なくとも1つに適用することを特徴とする。]
[0016] 本発明の鋳造目的のコアの製造方法は、好ましくは以下の工程を含む:
−微粒子の耐火材料およびバインダーを含有する組成物(好ましくは本質的に微粒子の耐火材料およびバインダーからなる組成物)を、少なくとも一つの供給口を通して、内部空洞内へ導入する、特に吹き入れる、工程、
−バインダーを硬化する工程、および
−鋳型を除去する工程。]
[0017] 有機ケイ素成分を含む組成物は、好ましくは、内部空洞壁が少なくとも部分的に、好ましくは完全に、層またはコーティングで覆われるような方法で適用される。特に、前記組成物は、微粒子の耐火材料およびバインダーを含む組成物の導入の間、特に過酷な機械的圧力を受ける領域に適用され、即ち、特に、少なくとも1つの供給口と反対に位置し、従って射出の間、組成物が直接当たる領域に適用される。]
[0018] 組成物は、好ましくは、スプレーまたは浸漬によって適用される。当然、それぞれの場合で好適な濃度を有する組成物を使用することが必要である。このために必要な特性および組成物の他の特性もまた、増粘剤、レオロジー添加剤等の適宜の添加剤を添加することによって調節し得る。好適な添加剤は当業者に知られており、現時点で詳細な説明を必要としない。]
[0019] 有機ケイ素成分を含む組成物は、適用後、直ちに硬化し得る。本発明の方法において、組成物の硬化は、好ましくは熱的に、より好ましくは室温から350℃の範囲の温度で、特に好ましくは20℃〜300℃、特に30℃〜200℃の範囲の温度で実施される。]
[0020] この場合、組成物は、好ましくは、熱的に架橋し得る少なくとも1つの構成要素を含む。これもまた、特に、少なくとも1つの有機ケイ素成分であり得る。]
[0021] 本発明の方法の別の好ましい態様において、硬化は、電磁放射によっても実施し得る。UVおよび/またはIR領域の波長を有する放射の使用が特に好ましい。]
[0022] この場合、組成物は、好ましくは、放射によって架橋し得る少なくとも一つの成分を含む。従って、例えば、少なくとも一つの有機ケイ素成分は、放射によって架橋し得る側鎖(特に、エチレン二重結合を有する鎖)を有し得る。]
[0023] 原理的には、硬化は、熱および放射の使用の両者によって実施することも可能である。従って、熱的に架橋し得る成分および放射によって架橋し得る成分は、両者とも組成物中に存在し得るが、この場合、すべての成分が有機ケイ素成分である必要はない。従って、例えば、ポリエステル樹脂も、組成物の成分として好ましいものであり得る。]
[0024] このように製造される有機ケイ素層またはコーティングは、優れた開放機能を有し、微粒子の耐火材料およびバインダーを含む組成物の、内部空洞の少なくとも臨界壁領域との直接的接触を効果的に防ぐ。従って、層またはコーティングもまた、開放層と呼ばれ得る。これは、非湿潤性が高い。加えて、特に、非常に高い耐摩耗性および非常に良好な接着性によって特徴付けられる。]
[0025] 微粒子の耐火材料は、特に好ましくは砂であり、特にケイ砂である。]
[0026] 微粒子の耐火材料のバインダーとして、冒頭に記載した有機バインダーを使用することが可能である。しかし、任意に1つ以上の有機バインダーと組み合わせた、無機バインダーを使用することも可能である。可能な無機バインダーは、特に、水ガラス、硫酸マグネシウム、リン酸ナトリウム、粘土、モンモリロナイト、海緑石、カオリン、エアロゲル、セメント、石こうプラスター、層状ケイ酸塩等の層状鉱物、および記載した成分の組み合わせである。]
[0027] 上記の通り、本発明は、少なくとも1つの有機ケイ素成分および好ましくは少なくとも1つの溶媒を含有する組成物の、鋳造目的の鋳型およびその部材の製造のための使用、特に、本発明の鋳造目的の鋳型の製造方法における使用をも包含する。]
[0028] 少なくとも1つの有機ケイ素成分は、好ましくは架橋可能な成分であり、従って、照射および/または加熱に際し、互いに反応し得る化合物を含む。特に好ましくは、シランまたはシロキサンまたは架橋可能なケイ素化合物を含む。シランおよびシロキサンまたはケイ素の組み合わせもまた、使用し得る。]
[0029] 本発明では、特に好適なシランは、アミノシラン、エポキシシランおよびメタクリルオキシシランおよびイソシアネートシラン等の有機官能性シランである。好ましい態様において、メタクリルオキシシランは、特に、上述した通りの、例えばUV照射によって硬化し得る、放射線で架橋可能なシランである。]
[0030] 好適なシロキサンおよびケイ素は、例えば、特に、ポリジアルキルシロキサン(特にポリジメチルシロキサン)、ポリ有機シロキサン、エポキシシリコーンおよびポリエステルシリコーン等のポリシロキサンである。これらはそれぞれ、架橋可能な基を有するべきである。架橋可能な基は、例えば、縮合反応し得る遊離ヒドロキシ基等の基、または、例えば、遊離ヒドロキシ基を形成し得るアルコキシ基であり得る。]
[0031] さらに、組成物がさらなる有機ケイ素成分を有することが好ましい場合があり、特に、アルコキシシランが存在することが好ましい。特に好ましいアルコキシシランの中で、トリメチルエトキシシランまたはトリメチルメトキシシラン等のアルキルアルコキシシランを特筆し得る。]
[0032] 従って、要約すると、本発明に使用し得る組成物は、好ましい態様において、少なくとも1つの上記した架橋可能な有機ケイ素化合物、およびさらに少なくとも1つのアルコキシシランを含有する。]
[0033] さらに、該組成物は、ハロゲン含有、好ましくはフッ素含有側鎖を有する少なくとも1つのシランを、特に少なくとも1つの架橋可能な有機ケイ素成分として、含有し得る。これは、特に好ましくはハロゲン含有、特にフッ素含有側鎖を有するアルコキシシランであり、特に好ましくはトリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル-1-トリエトキシシランである。]
[0034] このようなハロゲン含有側鎖を有するシランおよびアルキルアルコキシシランを含有する組成物は、実施例に記載される。]
[0035] 少なくとも1つの架橋可能な有機ケイ素成分とは別に、本発明に使用し得る組成物は、有機ケイ素の性質を備えていない、少なくとも1つのさらなる架橋可能な有機成分、特にポリエステル成分も含み得る。]
[0036] 特に好ましい態様において、少なくとも1つの架橋可能な有機ケイ素成分および少なくとも1つのさらなる架橋可能な有機成分は、組成物中、シリコーンポリエステル樹脂として、組み合わせて存在する。好適なシリコーンポリエステル樹脂は、例えば、鋳型から焼成製品をより容易に外すための焼成鋳型のコーティングにも好適な、市販のポリエステル修飾メチルフェニルシリコーン樹脂である。]
[0037] さらに、少なくとも1つの有機ケイ素成分を含む、本発明に使用し得る組成物が、1つ以上の離型剤、特に少なくとも1つの離型油(release oil)を有することが好ましい場合がある。離型剤は、好ましくは、線状または分枝状ポリシロキサンであり、特に式RO-[R'2Si-O]n-Rのポリシロキサンであって、ここでRおよびR'は、互いに独立して、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基または6〜20個の炭素原子を有する芳香族基である。]
[0038] 他の好ましい態様において、無機粒子、特に粒子サイズがナノメーターからミクロンの範囲である粒子もまた、少なくとも1つの有機ケイ素成分を含む組成物中に存在し得る。無機粒子の性質は重要ではなく、全てのセラミック粒子が基本的に好適である。しかし、ケイ酸塩粒子が特に好ましい。驚くべきことに、このような粒子の存在が、剥離層の耐磨耗性を有意に上昇させることが判った。]
[0039] 少なくとも1つの有機ケイ素成分を含む本発明に使用し得る組成物は、さらなる成分として、架橋剤として好適な成分を有する。慣用の架橋剤は、当業者に知られている。トリエトキシシラン(TEOS)またはトリアセトキシメチルシランを使用する本発明の場合が特に好ましい。]
[0040] 本発明に使用し得る組成物は、架橋剤に加えて、またはその代替として、触媒、特に少なくとも1つの縮合触媒も有し得る。これは、例えば、塩酸または硫酸等の酸であり得る。]
[0041] 上記の溶媒は、好ましくは有機溶媒であり、特に少なくとも1つのアルコール、エーテルおよび/またはエステルである。石油スピリット等の非極性溶媒も使用し得る。しかし、溶媒の性質は、本発明の目的について、原則として重要ではない。]
[0042] 鋳造目的の鋳型を製造する本発明の装置は、特に、マスク鋳型および砂質土コアの製造に好適である。これは、有機ケイ素層またはコーティング、特に硬化した有機ケイ素層またはコーティングが施されている、少なくとも1つの部材を有する。従って、本発明の装置自体が、好ましくは鋳型である。]
[0043] 好ましくは、層またはコーティングは、少なくとも1つの有機ケイ素成分、および好ましくは少なくとも1つの溶媒を含有する組成物から、包括的に上述した通り、製造される。]
[0044] 好ましい態様において、層またはコーティングは、厚さが1μm〜100μm、特に1μm〜20μmの範囲である。]
[0045] 好ましくは、少なくとも1つの部材は、少なくとも部分的に、好ましい態様においては完全に、金属および/またはプラスチックよりなる。]
[0046] 層またはコーティングは、特に好ましくは永久的に、または少なくとも半永久的に、鋳型の少なくとも一部に結合する。好ましい態様において、結合は非常に強いため、層は、破壊することなく分離できない。好ましい態様において、層またはコーティングは、少なくとも一部の表面上で、無機粒子が埋め込まれ得る有機ケイ素マトリックスを形成する。]
[0047] 本発明のさらなる特徴は、従属項と組み合わせた実施例から得られる。ここで、本発明のある態様において、個々の特徴は、それぞれの場合において、それら自身から、またはそれらの複数の組み合わせとして、実現され得る。記載した好ましい態様は、単に説明のため、および、本発明をよりよく理解するためであり、あらゆる制限を成さない。]
[0048] 実施例1:本発明に使用し得る組成物Aの製造
1000mlのフラスコ中、離型物質(例えば、型から砂糖含有ベーカリー製品を取り出すのに好適な、市販のポリエステル修飾メチルフェニルポリシロキサン樹脂)と混合したポリエステル修飾メチルフェニルポリシロキサン樹脂500g、および溶媒として酢酸メトキシプロピル500g(場合により、特に暗い群青の青で着色)を互いに混合し、混合物を室温で1時間撹拌する。所望の層の厚さにより、2:1〜1:2の割合の希釈が可能である。室温で4時間撹拌した後、生成物はすぐに使用できる状態であり、スプレーにより適用し得る。]
[0049] 実施例2:本発明に使用し得る組成物Bの製造]
[0050] ]
[0051] アルコールを1000mlのガラス製フラスコに入れる。激しく撹拌しながら、滴下漏斗より、フッ素含有側鎖を有するシラン(トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル-1-トリエトキシ-シラン)、TEOSおよびトリメチルエトキシシランを1時間にわたり連続して加える。次に、塩酸を滴下する。室温で4時間撹拌した後、加水分解産物はすぐに使用できる状態であり、適用可能である。]
[0052] 実施例3:本発明に使用し得る組成物Cの製造]
[0053] ]
[0054] アルコールを100mlのガラス製フラスコに入れる。激しく撹拌しながら、滴下漏斗より、フッ素含有側鎖を有するシラン(トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル-1-トリエトキシ-シラン)およびコロイド状ケイ酸塩分散剤(粒径約13nm、固形分30%の、イソプロパノール中のケイ酸塩分散剤)を1時間にわたり連続して加える。次に、硫酸を滴下する。室温で4時間撹拌した後、生成物はすぐに使用できる状態であり、適用可能である。]
[0055] 実施例4:組成物Aの処理
準備において、コートする部材(例えば、試験基板として、5cm×15cmの大きさのステンレススチール試験板)を好ましくはイソプロパノールで清浄する。代わりに、または加えて、部材をサンドブラストでも清浄し得る。]
[0056] 実施例1の生成物Aを、2バールで、スプレーガン(例えば、0.8ノズルを有するSATAミニジェット4HVLP)を用いて適用する。達成される層の厚さは3μm〜75μmの範囲内である。1〜4時間にわたり、150℃〜230℃で硬化を実施する(乾燥オーブン中)。]
[0057] 実施例5:組成物BおよびCの処理
実施例2および3の生成物BおよびCを、布(好ましくはクリーンルーム布、例えば、テックスワイプ(Texwype)のベータワイプ(Betawype)TX 2009)を用いて適用し、塗りこむ(磨く)。温度設定は、熱風送風機を用いて200℃で、1〜3分間、好ましくは90秒実施するか、(乾燥オーブン中)150〜190℃で1〜4時間、好ましくは190℃で2時間実施する。]
[0058] 実施例6:自動車鋳造工場において、20の彫り込みを有するコアフラスコを生成物Aで処理した。ここで、臨界領域(コア鋳型物質のシューティングノズルの反対の場所)を該生成物で処理した。生成物を適用し、室温で24時間、硬化させた。次に、コアフラスコを大量生産において使用した。コア鋳型物質の臨界ケーキングが起こるまでの時間が3倍になり得ることがわかった。]
[0059] 実施例7:鋳造工場において、衛生器具の鋳造用の外部鋳型を製造するための中空モデルの部材を、生成物Aで処理した。中空モデルの内部空洞の壁が完全に生成物の薄層でコートされるように、生成物Aを適用した。その後、生成物を室温で24時間硬化させた。次に、鋳型を大量生産に用いた。中空モデルを何度も使用した後でも、鋳型物質の臨界的ケーキングは観察されなかった。]
[0060] 実施例8:自動車鋳造工場において、2つの彫り込みを有する金属でできた鋳型枠を、生成物Aで処理した。1つの掘り込みにおいては、臨界領域(コア鋳型物質のシューティングノズルの反対の場所)を生成物で処理した。生成物を適用し、室温で24時間硬化させた。第二の掘り込みは、クイックパッド(Quickpad)(非粘着効果を有する接着性フィルム)に接着することにより覆った。次に、鋳型を大量生産に使用した。コア鋳型物質の臨界的ケーキングが起こるまでの時間は、2つの方法で同じであることが分かった。]
权利要求:

請求項1
鋳造目的の鋳型、特に、マスク鋳型、砂質土コア、およびそれらの部材の製造方法であって、微粒子の耐火材料およびバインダーを含む組成物が中空のモデルに導入され、前記の中空のモデルの内部空洞は、製造される鋳型または製造される鋳型部材の全表面の輪郭を決定し、前記モデルは、製造された鋳型の除去を可能にするため互いに分離し得る少なくとも2つの部材からなる製造方法において、少なくとも一つの有機ケイ素成分および好ましくは少なくとも一つの溶媒を含有する組成物を、使用前に、前記分離可能部材の少なくとも1つに適用することを特徴とする製造方法。
請求項2
−微粒子の耐火材料およびバインダーを含有する組成物を、少なくとも一つの供給口を通して、内部空洞内へ導入する工程、−バインダーを硬化する工程、および−鋳型を除去する工程を含む請求項1に記載の方法。
請求項3
有機ケイ素成分を含む前記組成物を、内部空洞壁が部分的に、または完全に、前記組成物の層で覆われるような方法で適用することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の方法。
請求項4
有機ケイ素成分を含む前記組成物を、前記内部空洞内への導入のあとで硬化することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
請求項5
前記組成物の硬化が、熱的に、特に20℃〜300℃、好ましくは30℃〜200℃の範囲の温度で実施されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
請求項6
前記組成物の硬化が、電磁放射、特に、UVおよび/またはIR領域の電磁放射によって実施されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
請求項7
前記の微粒子の耐火材料が、砂であり、特にケイ砂であることを特徴とする先行する請求項のいずれかに記載の方法。
請求項8
少なくとも1つの有機ケイ素成分および好ましくは少なくとも1つの溶媒を含有する組成物の、鋳造目的の鋳型およびその部材の製造、特に、マスク鋳型および砂質土コアの製造のための、特に、請求項1に記載の方法における使用。
請求項9
前記の少なくとも1つの有機ケイ素成分が、架橋可能なシラン、シロキサン、およびケイ素化合物からなる群の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の使用。
請求項10
前記組成物が少なくとも1つのアルコキシシラン、特に、トリメチルエトキシシランまたはトリメチルメトキシシラン等のアルキルアルコキシシランを含むことを特徴とする請求項8または9に記載の使用。
請求項11
前記の少なくとも1つの有機ケイ素成分が、ハロゲン含有、特に、フッ素含有側鎖を有する少なくとも1つのシラン、好ましくは、ハロゲン含有、特にフッ素含有側鎖を有する少なくとも1つのアルコキシシラン、特に少なくとも1つのアルキルアルコキシシランを含むことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の使用。
請求項12
前記のハロゲン含有側鎖を有する少なくとも1つのシランが、トリデカフルオロ-1,1,2,2-テトラヒドロオクチル-1-トリエトキシシランであることを特徴とする請求項11に記載の使用。
請求項13
前記組成物が、有機ケイ素の性質を備えていない、少なくとも1つのさらなる架橋可能な有機成分、特にポリエステル成分を、前記の少なくとも1つの有機ケイ素成分に加えて含むことを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の使用。
請求項14
前記の少なくとも1つの有機ケイ素成分および前記の少なくとも1つのさらなる架橋可能な有機成分が、前記組成物中、シリコーンポリエステル樹脂として存在することを特徴とする請求項13に記載の使用。
請求項15
前記組成物が、少なくとも1つの離型剤、特に少なくとも1つの離型油を有することを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記載の使用。
請求項16
前記組成物が、線状または分枝状ポリシロキサン、特に、式RO-[R'2Si-O]n-Rのポリシロキサンであって、ここでRおよびR'は、互いに独立して、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基または6〜20個の炭素原子を有する芳香族基であるポリシロキサンを、離型剤として有することを特徴とする請求項15に記載の使用。
請求項17
前記組成物が、無機粒子、特にナノサイズ範囲の粒子サイズを有する粒子を有することを特徴とする請求項8〜16のいずれかに記載の使用。
請求項18
前記粒子がケイ酸塩粒子であることを特徴とする請求項17に記載の使用。
請求項19
前記組成物が、架橋剤として好適な成分を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項8〜18のいずれか一項に記載の使用。
請求項20
前記組成物が、架橋剤としてトリエトキシシラン(TEOS)を有することを特徴とする請求項19に記載の使用。
請求項21
前記組成物が、少なくとも1つの触媒、特に少なくとも1つの縮合触媒を有することを特徴とする請求項8〜20のいずれかに記載の使用。
請求項22
前記組成物が、触媒として、少なくとも1つの酸、特に、塩酸および/または硫酸を有することを特徴とする請求項21に記載の使用。
請求項23
前記組成物が、少なくとも1つの有機溶媒を有することを特徴とする請求項8〜22のいずれかに記載の使用。
請求項24
鋳造目的の鋳型、特にマスク鋳型または砂質土コアを製造する装置であって、有機ケイ素層またはコーティングが施されている、少なくとも1つの部材を有することを特徴とする装置。
請求項25
前記の層またはコーティングが、少なくとも1つの有機ケイ素成分および好ましくは少なくとも1つの溶媒を含有する組成物から製造されていることを特徴とする請求項24に記載の装置。
請求項26
前記の層またはコーティングが、1μm〜100μm、特に1μm〜20μmの範囲の厚さであることを特徴とする請求項24または25に記載の装置。
請求項27
前記の少なくとも1つの部材が、少なくとも部分的に、好ましくは完全に、金属および/またはプラスチックよりなることを特徴とする請求項24〜26のいずれかに記載の装置。
請求項28
前記の層またはコーティングが、無機粒子が埋め込まれている有機ケイ素マトリックスを有することを特徴とする請求項24〜27のいずれかに記載の装置。
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同族专利:
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引用文献:
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法律状态:
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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